
TSUBAME DENTAL CLINIC
口ゴボ・出っ歯の悩みを、
歯と骨格・噛み合わせから考える
御茶ノ水・神保町の御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科では、口元の見え方と噛み合わせを一緒に考え、無理のない矯正治療をご提案します。
「横顔の口元が気になる」「唇を閉じにくい」「出っ歯と口ゴボは同じ?」というご相談に、歯と顎の骨格、唇の関係を確認してお答えします。口ゴボは正式な診断名ではなく、見た目の印象を表す言葉です。原因によって必要な治療と期待できる変化が異なります。
口ゴボと出っ歯の違い|歯並びがきれいでも突出感がある理由
「口ゴボ」は口元が前に出て見える印象を表す言葉で、正式な診断名ではありません。上の前歯が前に出る上顎前突や、上下の前歯が前方に傾いている状態などが関係することがあります。
出っ歯と呼ばれる状態では、上の前歯の位置だけでなく、下顎が相対的に後ろにあるなど、上下の顎の関係が影響している場合もあります。歯の重なりが少なく一見きれいに並んでいても、前歯の傾きや骨格によって口元の突出感が気になることがあります。
口元の見え方には個人差があります。写真や横顔の印象だけで治療が必要と決まるわけではありません。見た目のご希望に加え、唇の閉じにくさや噛みにくさなどもお聞かせください。
口元が突出して見える主な要因
前歯の位置・傾き
上下の前歯が前方に傾く、上の前歯が強く出るなど、歯の位置が口元の見え方に関係する場合があります。
上下の顎の骨格
顎の前後関係や顎先の形によって突出感が生じることがあります。歯だけを動かす治療には限界があります。
唇・軟組織・習慣
唇の厚みや閉じ方、舌の位置なども評価します。写真だけやご自身の横顔の線だけで原因を決められません。
Eラインと補助装置の考え方も参考になります。噛みにくさ、口を閉じにくいなどの機能面もお聞かせください。
口ゴボの原因を確認する検査と診断
顔と歯並びを一緒に確認
顔貌写真・口腔内写真、レントゲンなどから、前歯の位置や傾き、上下の顎の関係を評価します。噛み合わせ、口の閉じ方、歯ぐきの状態も確認します。
歯を動かせる範囲を確認
必要に応じて歯科用CTを用い、歯根や骨の状態を三次元的に評価します。口腔内3Dスキャナーは歯列の表面形状を記録するもので、骨の内部を調べるCTとは役割が異なります。
初回相談ではご希望と治療の選択肢を共有し、治療をご希望の場合は有料の精密検査へ進みます。3D上での歯の移動計画は診断の補助であり、実際の歯の動きや唇・横顔の変化を保証するものではありません。
口ゴボ矯正に抜歯は必要?非抜歯と比較するポイント
前歯を後方へ動かすためにスペースが必要な場合、小臼歯の抜歯などを検討することがあります。一方、スペースの確保や移動の条件によっては、抜歯をせずに治療できる場合もあります。
非抜歯で並べることが、口元を下げることと同じとは限りません。歯を支える骨の範囲や歯ぐきへの負担、噛み合わせを確認し、抜歯する場合としない場合の利点・限界を説明します。歯を抜けば必ず希望どおりの横顔になるものでもありません。
前歯を下げるスペースはどう作る?
歯の重なりをほどくためのスペースと、前歯を後ろへ動かすためのスペースは、同じように見えて使い方が異なります。どの歯を、どの方向に、どれだけ動かすかを整理して治療計画を立てます。
小臼歯の抜歯でスペースを確保
歯の重なりや前歯の位置、口元の希望によって検討します。抜歯した隙間は、歯を並べることや噛み合わせの調整にも使うため、隙間の幅だけ前歯や唇が下がるわけではありません。
奥歯を後方に動かす遠心移動
奥歯の後方に利用できるスペースがある場合に検討します。骨の形や親知らず、歯根の位置などによって移動できる範囲に限界があります。
歯の幅をわずかに調整するIPR
歯と歯が接する部分のエナメル質を必要な範囲で調整する処置です。歯の形やエナメル質の状態などを確認して行い、大きな突出感の改善に必要なスペースを全て確保できるとは限りません。
歯列の幅・歯の傾きを調整
歯を並べるスペースを得るために検討する場合があります。ただし、骨の範囲を超えた移動や過度に前方へ傾ける計画は、歯ぐきへの負担や口元の突出につながる可能性があります。
親知らずを抜くだけで前歯が自然に下がるわけではありません。必要性と歯の移動計画を合わせて確認します。親知らずの診査・抜歯について →
口ゴボ矯正の治療方法|マウスピース・ワイヤー・ハイブリッド
ワイヤー矯正、マウスピース矯正、ハイブリッド矯正から、必要な歯の動きと生活の条件に合う方法を検討します。固定源としてアンカースクリューを使う場合もあります。
口元全体の変化には奥歯を含めた治療が必要なことがあり、前歯の部分矯正だけでは目標に届かない場合があります。見えている歯の本数だけで治療範囲を決めないことが大切です。
矯正方法を選ぶときの特徴と注意点
ワイヤー矯正
歯に固定した装置とワイヤーで歯を動かします。歯の傾きや歯根を含む位置を調整する計画に用います。表側・裏側・ハーフリンガルで見え方や費用が異なり、清掃や食事への配慮が必要です。ワイヤー矯正の種類・費用 →
マウスピース矯正
透明な取り外し式の装置を交換しながら歯を動かします。指示された装着時間を守ることが必要で、移動内容によっては補助装置や追加のマウスピース、計画変更を検討します。マウスピース矯正の適応・注意点 →
ハイブリッド矯正
治療段階に応じてワイヤーとマウスピースを使い分けます。必要な歯の動きと生活上の希望を踏まえて計画しますが、全ての症例で期間が短縮されるわけではありません。ハイブリッド矯正の進め方 →
部分矯正
限られた範囲の歯並びを整える方法です。前歯の小さな重なりの調整と、口元全体を後退させる治療では目標が異なります。奥歯からの調整が必要な場合は、全体矯正を検討します。部分矯正で対応できる範囲 →
アンカースクリューは口元を下げる治療に必須ですか?
必須ではありません。前歯を後方へ動かす際に、支えとなる奥歯の不要な移動を抑えるなどの目的で使用を検討します。顎の骨に一時的に設置する小さな補助装置で、必要性・位置・本数は検査と治療計画から判断します。
使用しても抜歯が不要になるとは限らず、口元が下がる量を保証するものでもありません。設置部の炎症、緩み、脱落、歯根などの損傷といったリスクも説明したうえで検討します。
歯科矯正で対応しにくい場合
顎の骨格のずれが大きい場合などは、外科的矯正治療を扱う医療機関での相談を検討します。当院で行う歯の移動だけで目標を達成できるかを説明し、対応範囲を超える場合は適切な診療先をご案内します。
治療後の唇や横顔の変化は歯の移動量と完全に一致するわけではありません。過度に口元を下げることの影響も考え、見た目と噛み合わせの両方から相談します。
口元の変化で後悔しないために、治療前に確認すること
「できるだけ下げたい」という希望がある場合も、歯を支える骨や噛み合わせ、唇の支えとのバランスを確認します。前歯を多く動かすほど、希望する横顔に近づくとは限りません。
- 歯並びを整えることと、口元の突出感を変えることのどちらを優先したいか。
- 抜歯・非抜歯それぞれで見込める変化と、難しいこと。
- 唇や横顔の変化には個人差があり、移動量をそのまま当てはめられないこと。
- 治療期間、装置の見え方、追加処置、保定を含む費用。
- 治療途中で見直しが必要になった場合の説明と進め方。
Eラインは鼻先と顎先を結ぶ参考線です。唇がその線の内側に入るかどうかだけで、治療の要否や目標を決めるものではありません。頬や唇の印象は体重・年齢・もともとの形にも左右されるため、特定の変化を一律に予測することはできません。
受け口、深い噛み合わせ、前歯で噛めない状態がある場合は、そちらも含めて評価します。受け口・過蓋咬合・開咬の治療について →
自分で歯を押す・装置を作ることは避けてください
歯を指で押したり、市販の道具で無理に歯を動かしたりすると、歯や歯ぐきを傷め、噛み合わせが変わるおそれがあります。口周りの運動だけで、歯や顎の骨格の問題を治せるとは限りません。
口ゴボ・出っ歯の矯正費用と追加料金
以下は自由診療の費用(税込)です。口ゴボという呼び方だけで料金が決まるのではなく、治療範囲と装置、必要な処置によって総額が異なります。部分矯正の料金は参考であり、口元の突出感に適応するとは限りません。
| 項目 | 費用(税込) |
|---|---|
| 初回カウンセリング | 無料 |
| 精密検査 | 33,000円 |
| マウスピース矯正のみ(全体) | 950,000円 |
| マウスピース+表側矯正(全体) | 950,000円 |
| マウスピース+ハーフリンガル矯正(全体) | 1,150,000円 |
| マウスピース+リンガル矯正(全体) | 1,300,000円 |
| 部分矯正・上下/犬歯まで(3–3) | 500,000円 |
| 部分矯正・上下/小臼歯まで(5–5) | 600,000円 |
| ワイヤー管理費 | 3,300円/月ごと |
| マウスピース管理費 | 3,300円/2か月ごと |
| 小臼歯までの便宜抜歯 | 11,000円/1本 |
| 大臼歯・親知らずなどの便宜抜歯 | 22,000円/1本 |
| アンカースクリュー | 33,000円/1本 |
全体矯正の基本料金にはマウスピース型リテーナー上下1セットが含まれます。精密検査・管理費は別途必要です。便宜抜歯、アンカースクリュー、追加リテーナー、ホワイトワイヤーなどは必要性やご希望により別途費用がかかります。装置を切り替える場合の管理費や追加処置は、個別のお見積もりで確認します。
詳しい費用・お支払い方法は料金表をご確認ください。
口ゴボ矯正の期間と治療の流れ
口元の突出感を伴う全体矯正の動的治療は、おおむね1〜3年程度が目安です。抜歯の有無、歯の移動量、補助装置、骨の状態などで変わり、その後の保定も必要です。抜歯・非抜歯のどちらが必ず早く終わるというものではなく、通院や装置の使用状況、歯の動きによって期間が延びる場合があります。
初回無料カウンセリング
歯並びのお悩み、ご希望、通院や費用について伺います。必要に応じて3Dスキャンで現在の歯並びを共有します。相談の場で契約を決める必要はありません。
精密検査・診断
ご希望を確認したうえで有料の精密検査へ進みます。口腔内写真・レントゲンなどを確認し、CTは診断上必要な場合に行います。
治療計画と費用の説明
治療する範囲、抜歯や補助装置の必要性、見込まれる期間、保定、基本料金と別途費用を説明します。
装置の使用と定期通院
歯の動きと歯ぐきの状態を診ながら調整します。予定と異なる動きがあれば、再スキャンや計画変更を検討します。
保定・メンテナンス
歯の移動が終わった後はリテーナーで後戻りを抑えます。歯並びとお口の健康を定期的に確認します。
治療後の後戻りを抑える保定とメンテナンス
歯の移動が終わっても、歯並びは変化することがあります。リテーナーを指示どおり使用し、歯並びと噛み合わせを定期的に確認します。保定をすれば後戻りが完全になくなるというものではありません。
舌で歯を押す癖などがみられる場合は、その影響も確認します。リテーナーが入らない、壊れた、紛失した場合は、無理に調整せず早めにご連絡ください。
主なリスク・副作用と注意点
- 装着・調整後の痛み、圧迫感、口内炎、発音・食事への一時的な影響。
- 清掃不良による虫歯・歯肉炎・歯周病、歯の表面の白濁。
- 歯根吸収、歯肉退縮、歯と歯の間の隙間、まれな歯の神経への影響。
- 装置や材料によるアレルギー、装置の破損・脱落、予測と実際の歯の移動の違い。
- 治療計画の変更・期間の延長、治療後の後戻り。保定と継続管理が必要です。
症状・お口の状態・全身の健康状態によって適応は異なります。診断に応じた選択肢と注意点を個別に説明します。矯正治療のリスク・副作用の詳しい説明もご確認ください。
よくあるご質問
マウスピース矯正だけで口ゴボを改善できますか?
前歯や歯根の位置、移動量、骨の状態によって異なります。マウスピース単独で検討できる場合もあれば、ワイヤーや補助装置の併用を提案する場合もあります。
部分矯正で口元を下げることはできますか?
軽い前歯の傾きなどに対応できる場合はありますが、口元全体の変化には奥歯を含む調整が必要なことがあります。適応と目指せる変化を確認して選択します。
親知らずを抜くと口ゴボは自然に治りますか?
親知らずの抜歯だけで前歯が自然に後退するとはいえません。奥歯を後方へ動かす計画などで抜歯を検討する場合は、必要性とその後の治療を説明します。
大人になってからでも相談できますか?
成人の方もご相談いただけます。年齢だけでなく、虫歯・歯周病、歯根や骨の状態、全身の健康状態を確認して適応を判断します。
口元を下げすぎることが心配です。
治療前に気になる部分と希望する変化を共有してください。前歯の位置だけでなく、唇の支えや噛み合わせも考えて目標を相談し、治療中も経過を確認します。
自分で歯を押したり、口周りの運動で治せますか?
自己判断で歯に力をかけることは避けてください。運動だけで歯の位置や顎の骨格の問題を治せるとは限りません。まず原因を確認し、必要な治療や習慣への対応を相談します。
結婚式までに口元を整えたいのですが相談できますか?
前撮りや挙式の日程を共有し、治療方法・装置の見え方・通院計画を相談できます。ただし、予定日までの治療完了や口元の変化は確約できません。ブライダル矯正のご案内もご覧ください。
以前に矯正を受けていても相談できますか?
はい。以前の抜歯や治療内容、現在の歯根・歯ぐきの状態などを確認します。資料や画像があればお持ちください。再治療で動かせる範囲に制約がある場合もあります。
口ゴボと出っ歯は同じですか?
同じとは限りません。出っ歯は上の前歯の突出などを表す言葉として使われ、口ゴボは口元全体の突出した印象を表します。歯と骨格を検査して状態を確認します。
抜歯をしない方法を希望できますか?
ご希望を伺い、可能性と限界を説明します。前歯がさらに前へ傾く可能性や骨の範囲など、非抜歯の負担も含めて比較します。
何ミリ口元が下がるか分かりますか?
検査から歯の移動計画を立てますが、唇や軟組織の変化を正確な距離で保証することはできません。期待できる範囲と不確実な点をご説明します。
歯並びがきれいでも相談できますか?
はい。前歯の傾きや上下の顎の関係など、並び方以外も確認します。治療が必要か、歯科矯正で対応できるかを含めてご相談いただけます。

「横顔のシルエットに自信が持てない」 「口元が前に出ているのが気になって、思い切り笑えない」 「マスクを外すことに抵抗がある」
このような「口ゴボ(上下顎前突)」に関するお悩みを持つ方は非常に多くいらっしゃいます。 御茶ノ水・神保町エリアの御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科
では、歯並びだけでなく横顔のラインや口元のバランスまで計算した矯正歯科治療
を行っております。まずは口ゴボになる原因と、後悔しないための治療の選び方を知ることから始めましょう。
1. 口ゴボ(くちごぼ)とは?横顔の美しさ「Eライン」との関係
「口ゴボ」とはSNSやインターネットを中心に広まった俗称であり、歯科の専門用語では「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」や「上顎前突(じょうがくぜんとつ=出っ歯)」と呼ばれます。横から見たときに、唇がもこっと前方に突き出ている状態を指します。
横顔の美しさの基準「Eライン(エステティックライン)」

口ゴボかどうかを判断する際、歯科矯正において非常に重要な指標となるのが「Eライン(エステティックライン)」です。 Eラインとは、横顔を見たときの「鼻の先端」と「顎の先端」を直線で結んだラインのことです。
一般的に、美しい横顔の基準として「上下の唇がEラインの内側にある、あるいはライン上にぴったり接する状態」が理想的とされています。口ゴボでお悩みの方は、このEラインよりも唇が大きく前方に飛び出している状態になっています。
ご自宅でも、人差し指や定規を鼻の頭と顎先に当てることで、ご自身のEラインを簡単にチェックすることができます。横顔のシルエット改善に特化したアプローチについては、Eライン矯正のページでも詳しく解説しています。
日本人に「口ゴボ」が多い理由
実は、欧米人に比べて日本人(アジア人)は口ゴボになりやすい骨格を持っています。 日本人は元々「鼻が低め」で「下顎が小さく後退している(顎がない)」という骨格的特徴を持つ人が多いため、相対的に口元がEラインよりも前に出やすくなってしまうのです。
2. なぜ口ゴボになるの?3つの主な原因
口ゴボになってしまう原因は、大きく分けて「歯並び」「骨格」「日常の悪習癖」の3つに分類されます。ご自身がどれに当てはまるかを知ることが、適切な治療の第一歩となります。
① 歯並びの問題(歯性)
顎の骨の位置には問題がないものの、前歯が前方に大きく傾斜して生えているケースです。歯が前を向いているため、それに押し出される形で唇も前に突き出ます。顎が小さく、歯が綺麗に並ぶスペースが足りないことで前歯が押し出されてしまう「叢生(そうせい=ガタガタな歯並び)」を併発していることも多く見られます。
② 骨格的な問題(骨格性)
上顎(うわあご)の骨そのものが前方に成長しすぎている、あるいは下顎(したあご)の骨の成長が不十分で後ろに下がっているケースです。遺伝的な要素が強く影響しており、ご家族に口ゴボの方がいる場合は骨格的な要因を受け継いでいる可能性があります。
③ 後天的な悪習癖(日常のクセ)
意外と知られていませんが、子どもの頃からの日常的な「クセ」が口ゴボを後天的に引き起こす、あるいは悪化させることがあります。
- 口呼吸: 常に口が開いていると、唇が歯を内側に抑え込む力(口唇圧)が弱くなり、前歯が前に出やすくなります。
- 舌の癖(舌癖): 無意識のうちに舌で前歯の裏側を押し出してしまう癖です。
- 指しゃぶり・おしゃぶり: 長期間続けることで、上顎が前に引っ張られ、下顎の成長が阻害されます。
お子様の口呼吸や歯並びのクセが気になる場合は、小児歯科治療でもご相談を承っております。
3. 口ゴボは自力で治せる?
「口ゴボ 自力で治す」「指で押す」といった言葉を調べる方がいらっしゃいますが、すでに前に出ている骨格や歯並びを自力で治すことはかなり難しいでしょう。
前歯を指で強く押し込んだり、市販のマウスピースを無理に使用したりすると、歯の根が溶けて短くなる「歯根吸収」を引き起こしたり、歯の神経が死んでしまったりする可能性もあり、過信して行いすぎるとトラブルとなる場合もあります。
ただし、「これ以上の悪化を防ぐこと」はご自身のアプローチでも可能です。先述した「口呼吸」を鼻呼吸に改善したり、「MFT(口腔筋機能療法)」と呼ばれる舌や口周りの筋肉のトレーニングを行ったりすることで、口元の筋肉のバランスを整え、矯正治療をスムーズに進めるための良い土台作りになります。
4. 口ゴボを治す歯科矯正の種類とメリット・デメリット
口ゴボを根本的に改善するには、歯科医院での適切な矯正治療が必要です。主な治療法は以下の4つです。
① ワイヤー矯正(表側・裏側・ハーフリンガル)
歯の表面、または裏側にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーの引っ張る力で歯を動かします。
- メリット: 口ゴボ治療において最も実績があり、前歯を大きく後ろに下げるようなダイナミックな歯の移動が得意です。抜歯を伴う難症例にも幅広く対応できます。目立ちにくい裏側矯正やハーフリンガルも選択可能です。
- デメリット: 表側矯正の場合は装置が目立ちます。また、月に1回程度のワイヤー調整時に痛みが出やすい傾向があります。
装置の種類や特徴については、ワイヤー矯正(表側・裏側・ハーフリンガル)をご覧ください。
② マウスピース矯正(SPARK / SureSmile / インビザライン)
透明なマウスピース型の矯正装置を、段階的に交換しながら歯を動かしていく方法です。
- メリット: 装置が透明でほとんど目立たず、食事や歯磨きの際には取り外すことができるため衛生的です。ワイヤーに比べて痛みも少ないとされています。
- デメリット: 1日20時間以上の装着時間を患者様ご自身で自己管理していただく必要があります。また、前歯を大きく下げる重度の口ゴボ治療にはマウスピース単独では不向きなケースがあり、適応が限られる場合があります。
取り扱うマウスピースの特徴については、マウスピース矯正をご覧ください。
③ ハイブリッド矯正(ワイヤー×マウスピース矯正)【当院推奨】
「目立ちにくいマウスピースで治したいけれど、抜歯が必要な口ゴボだから難しいと言われた」という方に適しているのが、ワイヤーとマウスピースの長所を掛け合わせた治療法です。
- メリット: 歯を大きく動かす初期段階などにワイヤーを使用し、仕上げを透明なマウスピースで行うことで、「抜歯を伴う口ゴボのしっかりとした改善」「見た目のストレス軽減」「治療期間の短縮」を同時に叶えます。
- デメリット: 治療の段階に応じて装置を切り替えるため、両方の治療技術に精通した歯科医師による綿密な治療計画が必要になります。
当院が力を入れている治療の詳細は、ハイブリッド矯正(ワイヤー×マウスピース矯正)をご覧ください。
④ 外科的矯正治療
骨格的なズレが非常に大きく、歯列矯正だけでは口元が十分に引っ込まないと診断された重度の場合に適応されます。
- メリット: 顎の骨自体を切って正しい位置に移動させるため、劇的な顔貌の変化が期待できます。
- デメリット: 全身麻酔を伴う外科手術が必要となり、入院期間や体への負担、費用が大きくなります。(※指定医療機関での顎変形症の診断があれば保険適用となる場合があります)
5. 抜歯は必要?口ゴボ矯正で後悔しないための注意点
口ゴボの治療において、多くの患者様が「できれば健康な歯を抜きたくない(非抜歯で治したい)」とご希望されます。しかし、口ゴボ矯正で満足のいく結果を得るためには、ご自身の骨格や歯並びに合わせた正しい見極めが不可欠です。
前歯を下げる「大きなスペース」を作るための抜歯
口ゴボを根本的に改善するためには、前に出ている前歯を後ろ(奥)へ大きく移動させる必要があります。しかし、顎の骨の上にすでに歯がぎっしり並んでいる場合、後ろに下がるための「空きスペース」がありません。
そのため、前から数えて4番目や5番目の歯(小臼歯)を抜歯し、左右にそれぞれ約7〜8mmの大きなスペースを作り、そこへ向かって前歯全体をしっかり後退させるという治療計画が一般的によく取られます。
抜かない選択肢「臼歯部の遠心移動」とその限界
一方で、小臼歯を抜かずにスペースを作る方法として「臼歯部の遠心移動」という動かし方もあります。 これは、親知らず(または親知らずが生えていたスペース)を利用し、奥歯を全体的に後ろ方向(喉の方向)へスライドさせることで、前歯を下げるための隙間を生み出す方法です。近年では、マウスピース矯正や、歯科矯正用アンカースクリュー(小さなネジ)を併用することで、この遠心移動が効果的に行えるようになりました。
健康な歯を抜かずに済む魅力的な方法ですが、「後悔しないための注意点」として、奥歯を後ろに下げられる距離には解剖学的な限界があることを知っておく必要があります。
遠心移動で作れるスペースは、一般的に片側2〜3mm程度です。小臼歯抜歯(約7〜8mm)と比較するとスペースが少ないため、中度〜重度の口ゴボの方が無理に非抜歯(遠心移動のみ)で治療を進めると、前歯が十分に下がらず「せっかく矯正したのに口元が引っ込まなかった」と後悔するリスクがあります。遠心移動は、あくまで「軽度の口ゴボ」や「少しだけ口元を下げたい」というケースに有効な選択肢となります。 そのため、遠心移動とIPR(歯を追加で削る処置)などを組み合わせ、前歯を可能な限り内側へ押し込む内容に調整を行います。
なお、小臼歯の抜歯や、遠心移動のスペースを作るための親知らずの抜歯が必要になった場合でも、当院では口腔外科処置まで院内で対応しているため、抜歯のために大学病院や他院へ通っていただく必要はない場合も多いです。
「引っ込めすぎ」による頬こけ・人中が長く見えるリスク
逆に、「とにかく口元を限界まで引っ込めてほしい」と抜歯をして限界まで前歯を下げることも、別のリスクを伴います。前歯を過度に後ろに下げすぎると、唇のボリュームがなくなり、以下のような老け顔に見えるトラブルが起こる可能性があります。
- 頬こけ: 歯による内側からの支えがなくなり、口周りや頬がこけたように見えてしまう。
- 人中(鼻の下)が長く見える: 上唇が薄く平坦になることで、鼻の下から唇までの距離(人中)が間延びしたように錯覚してしまう。
- ほうれい線が目立つ: 口元の皮膚が余り、ほうれい線が深く見えてしまう。
口ゴボ治療で失敗や後悔をしないためには、「抜歯か非抜歯か」「ただ歯を下げるか」だけでなく、お顔全体のバランス(軟組織の変化)や作れるスペースを計算し「適切なゴール設定」が何よりも重要になります。当院では口腔内3Dスキャナーや歯科用CTなどの先進的なデジタル歯科設備を活用し、歯の根の位置や骨の厚みまで立体的に把握した上で、無理のない美しい口元をシミュレーションします。
6. 口ゴボ矯正に関するよくある質問(Q&A)
Q. 口ゴボは前歯だけの「部分矯正」でも治せますか?
A. 軽度の傾きであれば改善できる場合がありますが、基本的には全体矯正が必要です。口ゴボの改善には前歯を後ろへ下げるための大きなスペースが必要となるため、奥歯から噛み合わせ全体を動かす全体矯正が適しています。ただし、「前歯のわずかな傾きやガタつきだけを整えたい」という軽度のケースでは部分矯正や矯正治療×ラミネートベニアで対応できる場合もありますので、一度ご相談ください。
Q. 口ゴボ矯正の治療期間と費用の目安はどのくらいですか?
A. 全体矯正の場合、約1年半〜2年半程度が目安です。抜歯をして前歯を大きく移動させる場合は2年〜2年半ほど、非抜歯(遠心移動など)の場合は1年〜2年ほどかかるのが一般的です。結婚式やイベントを控えている方にはスケジュールに合わせたブライダル矯正(結婚式までに綺麗な歯並びへ)や、学生の方には学割矯正(学生限定割引)もご用意しています。各プランの具体的な費用は料金表をご覧ください。
Q. 矯正後にまた口ゴボに「後戻り」することはありますか?
A. 保定装置(リテーナー)の装着と、口周りの悪習癖の改善で防ぐことができます。矯正治療を終えた直後は歯の周りの骨がまだ不安定なため、何もしないと元の位置に戻ろうとします。当院では治療後の美しい口元を維持するため、リテーナーについてのご案内や定期的なメンテナンス、舌の癖・口呼吸へのアドバイスまで丁寧にサポートしています。
7. 御茶ノ水・神保町で口ゴボ矯正なら「御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科」へ
御茶ノ水駅・神保町駅・新御茶ノ水駅・小川町駅(淡路町駅)から徒歩5分の「御茶ノ水つばめ歯科・矯正歯科」では、患者様一人ひとりのお悩みに深く寄り添い、単に「歯を並べる」だけでなく「顔全体の調和がとれた美しい口元」を作ることを大切に考えています。
当院の口ゴボ矯正が選ばれる3つの理由
- 3Dスキャナーと歯科用CTによる「見える」精密シミュレーション 不快な粘土の型取りを抑え、口腔内3Dスキャナー(光学印象)と歯科用CTでお口の状態をデジタル化します。抜歯・非抜歯それぞれのメリットや治療後のイメージをモニターで視覚的に共有し、ご納得いただいた上で治療を進めます。
- 難症例も目立ちにくく治す「ハイブリッド矯正」に対応 マウスピース単独では改善が難しい口ゴボ症例でも、ハイブリッド矯正(ワイヤー×マウスピース矯正)やアンカースクリューを併用することで、見た目への負担を抑えながら口元をしっかり引っ込める治療が可能です。
- 抜歯・虫歯治療からホワイトニングまで1院で完結 矯正前のマイクロスコープ虫歯治療や、スペースを作るための小臼歯・親知らずの抜歯、矯正後のホワイトニングやセラミック治療(ジルコニア)まで、他院へ移動することなく当院1院でトータルサポートいたします。
口ゴボ(上下顎前突)を改善しようとする場合、「私の場合は抜歯が必要?」「マウスピース矯正で治る?」など、ネットの情報だけではご自身の状態を正確に判断することは困難です。骨格や顔のバランス、歯並びの状況を総合的に判断する必要があります。 なお、費用については料金表、治療に伴う注意点については矯正治療のリスクや副作用のページでもご確認いただけます。口元のコンプレックスを解消し、自信を持って思い切り笑える日々を手に入れるために、まずは初めての方へ(無料カウンセリング)をご利用ください。火曜・金曜は夜20時まで、土曜も17時まで診療しております(道順はアクセス・診療時間をご覧ください)。
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